乳癌の脳転移について

脳転移が起こると、症状として吐き気や嘔吐、歩行障害、感覚障害、麻痺、言語障害、人格変化といったものが現れます。脳の中のどの部位であるかによって変わってきますので、すべての患者さんに同じ症状が見られるわけではありません。

乳癌の脳転移に対する治療としては、ガンマナイフやXナイフ、全脳照射が行われています。ガンマナイフとXナイフは定位放射線治療と呼ばれているものですが、初回治療に単独で用いた場合には脳内での再発が5割を越えていることが、第15回日本乳癌学会で報告されています。

過半数が再発というのは、予後の厳しさを表しています。この原因としては、画像診断では判別できないような微細な転移が多く存在するため、定位放射線治療の効果を受けなかった部位に残ってしまったものが増殖することになっていることが挙げられます。

脳転移と抗がん剤の進歩

脳以外の部分にもがん細胞が広がってしまっていることが多いのですが、タキソールやハーセプチンといった新しい抗がん剤の登場によって、他の部分の症状をコントロールしやすくなっていますので、生存率は向上しています。

また、ラパチニブという治療薬が実用化されるようになると、現在の治療は変わる可能性があります。ラパチニブは脳転移に効果があると考えられており、検証されているところですので、将来的には一変するかもしれません。

もうダメかと思ってたのに・・・
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